お風呂で得られる3大効能
①血流促進
浴槽に浸かって身体に水圧がかかると横隔膜が押され肺が小さくなり空気を取り込もうとする過程で心肺機能が活発になり、血流を促進させます。
②自律神経のコントロール
お湯の温度を変化させることによって自律神経がコントロールできます。
ぬるめのお湯⇒副交感神経優位⇒快眠
熱いお湯⇒交感神経優位⇒活動的、元気
③リラクゼーション効果
浴槽に浸かって身体に浮力がかかると体重の10%程度しか負荷がかかりません。身体に無駄な力が働かず、関節などへの負担も軽くなります。その結果、身体はリラクゼーション効果が得られます。
<お風呂の必要性>
当院に来院されている患者様に『毎日お風呂に入りますか?』と聞くとほぼ全員が毎日入ると言われます。では、『毎日浴槽に浸かりますか?』と聞くとどうでしょう。年齢により差はありますが半分くらいの方がシャワーのみと言われます。お風呂に入り、浴槽に浸かることは疲れは強い身体を作るためにとても必要なのでぜひ浸かるようにして下さい。
<浴槽に浸かって身体を活性化>
疲れに強い身体を作るために必要なのは、身体の中に「HSP70」と呼ばれるたんぱく質をより多く誘発させる事が必要です。方法としては40℃程度の浴槽にゆっくりと10~15分浸かって温まったら、タオルなどで身体を拭き、徐々に体温を下げていくこと。その際、クーラーや扇風機などで一気に体温を下げるというより、なかなか汗が引かずイライラするくらいの室温が理想です。その過程でHSP70は誘発されます。また、HSP70が増えて、傷んだ細胞が修復されることで身体が活性化され、疲れにくくなります。また、免疫のものさしと呼ばれる「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」を活性化し、強い身体になります。
※「HSP70」(ヒートショックプロテイン70)
お風呂に入るとお湯から熱というストレスを受け、身体は体温を上昇させる。このストレスに対する防御タンパクとしてHSP70が誘発される。HSP70は身体の傷んだ細胞を包括的に修復し、また、深刻な損傷がある細胞は静かに殺してくれる。その他、様々な病原体の抗体になったり、乳酸を遅らせるといった効果があり、疲れに強い身体になります。