肩 関節唇損傷の疑いの患者さん


2021/5/11

肩 関節唇損傷の疑いの患者さん

今回は肩 関節唇損傷の疑いがあり来院されていた患者さんの症例を紹介させて頂きます。
 
高校2年、硬式野球をしている男子高生で、ヘッドスライディングをして手を衝いた際、
肩を痛めたとのことで来院されました。
評価を行ったところわずかな関節唇の炎症、三角筋(肩の筋肉)、
棘上筋(インナーマッスル)の軽度の損傷が疑われました。
 
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療は状態に合わせ、患部中心に肩甲骨、鎖骨、上腕骨の協調性が取れるように
するための治療や、患部へのストレスを軽減させるため、患部外も含めた全身治療を
行っていきます。
 
筋緊張を緩和させるため、マッサージやストレッチなど手技療法を中心におこなっていき、
患部の状態を改善していきます。
痛みが強い際には、微弱電流を患部におこない、炎症してると思われる組織の回復と
疼痛のコントロールを行います。
また、超音波治療器による温熱効果により組織の回復、筋肉の過緊張がある場合に
パルス電流(針刺激に似た電気を流すことにより筋緊張の緩和を図る)といった、
物理療法もおこない、手技療法による治療効果に相乗効果を与え症状の改善を図ります。
 
 
治療開始から1ヶ月ほどで痛みは半分ほどまで軽減しましたが可動域制限は
残った状態でした。
2ヶ月経過し、痛みはかなり軽度なものまで軽減し、肩可動域も当初140度ほどまで
しか上がらなかったのが150度ほどまで改善しました。
セルフストレッチも伝え、自宅でも取り組んで頂きました。
 
 
3ヶ月が経過し、痛みはほぼ消失し、可動域も160度まで上がるほどに回復した
ところから徐々にエクササイズをお伝えさせて頂き、可動域向上に向けて取り組んで
頂きました。
 
治療開始から4ヶ月で痛みは消失し可動域ともに正常になるまでに回復しました。
 



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