2020/4/15
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腱板炎 |
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肩の痛みとして「腱板炎」と呼ばれるものがあります。 そもそも「腱板」とは? 腱板とは肩甲骨から上腕骨(腕の骨)に着く筋肉を指します。 棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つ筋肉から構成されています。肩を上げたり捻じる動作を行うため、回旋筋腱板(ローテーターカフ)とも呼ばれます。これらの筋肉が肩のインナーマッスルになり、肩関節の動きとして重要な役割を果たしています! 痛めてしまう原因 腱板炎を起こしてしまう主な原因は使い過ぎにあります! アスリートですと、野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタックなどオーバーハンドスポーツをされるアスリートに多くみられます。一般の方ですと、肩を上げたり捻じる(回旋)など肩を酷使される方に多く見受けられます。腱板のなかでも痛めやすいのは棘上筋です。 なぜ棘上筋の損傷が多いのか?それは身体の構造状引き起こされやすくなっています。 棘上筋は肩甲骨から始まり、肩甲骨の突起(肩峰)をくぐるようにして上腕骨の大結節というところに付着します。 そのため、肩の疲労や使い過ぎによって、上腕骨と肩峰にはさみ込まれ、 衝突や摩擦によ筋繊維を損傷してしまいます。その他の腱板は、肩を回旋させるときに発揮されるため、回旋ストレスが蓄積されることによって痛めてしまいます。 症状と病態 損傷の分類としては、完全断裂、不全断裂、微細損傷となります。 完全断裂や不全断裂では、痛みが強く肩が上がらない、上げずらい場合があります。 主な症状としては、肩の可動時痛、特に肩を挙げるときにある角度で強い痛みを感じるのが特徴で、夜間痛が強い人も多いです。重たいものを持ちあげる際にも痛みが出ることもあります。 また、損傷の程度によって筋肉の萎縮が見られるため肩に力が入りずらくなることがあります。 検査としては、レントゲンには腱板の損傷はうつ らないため、問診やテスト法、MRI検査、 超音波検査などが有効です。 治療 保存療法と手術療法に分けられ保存療法の場合二週間ほど固定、安静を行い、その後手技療法、可能なストレッチを行い患部周囲をほぐしたり、運動療法をいれチューブトレーニングなど組織の再強化を行います。回復とともに、自動での体操や軽い付加を掛けて運動を行います。 最後に! 当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります! 筋緊張を和らげるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。 また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等物理療法を個々の症状に合わせ早期回復を目指します。 その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、ボールエクササイズ等運動指導を行います! また、EMSを用いて肩のインナーマッスル筋力強化を行ったり、インナーマッスルとアウターマッスルのバランスを整えることも可能です! 腱板損傷は、外傷性のものもありますが、ほとんどは度重なる運動ストレスによるものです。 ですので、日ごろから肩にストレスが蓄積されないようにセルフケアをしっかりと行いましょう! |
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