上腕二頭筋長頭腱炎


2020/4/17

上腕二頭筋長頭腱炎

肩の痛みの一つに”上腕二頭筋長頭腱炎”と言われるものがあります。
 
そもそも上腕二頭筋とは、腕の前面にある筋肉で一般的に言う「力こぶ」の筋肉です。
この筋肉は名前の通り二頭になっており、肩甲骨から始まり、前腕(肘と手首の間の骨)の頭骨に付着します。二頭のうち一側は長く、これを長頭と呼びます。筋肉はやがて腱に変わり骨に付着します。
 
(症状)
 
上腕二頭筋長頭は上腕骨(腕の骨)の結節間溝と横上腕靭帯からなるトンネルを通ります。
野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタックなどオーバーハンドスポーツをされるアスリート、トレーニングのお好きな方、重労働をされる方に多く見られます。
上腕二頭筋は腕を上げたり肘を曲げたりするときにつかいます。その際にかかる、腱とトンネルでの摩擦により、炎症を引き起こします。そのため、腕を上げようとしたり荷物を持ち上げようと力を入れた際に痛みが出たりします。
病態が進行すると、慢性化したり腱の断裂を引き起こすことがあるので、注意が必要です。
 
 
(治療)
 
検査としては、レントゲンに損傷はうつ らないため、問診やテスト法、MRI検査、 超音波検査などが有効です。
早期回復には超音波や微弱電流といった物理療法を行い、炎症を抑え組織の回復をはかることが可能です。
また、手技療法を行い上腕二頭筋をはじめ肩周りの筋肉を緩め、患部にかかるストレスを減らすことも大切です。
その後、運動療法を行い、復帰や再発予防のための強化を行います。
 
 
 
その他、症状改善のため注射を行うこともあります(整形外科)
上記の治療を4-6カ月間行って症状が改善しない場合は、上腕二頭筋長頭腱を結節間溝の中で固定する手術や烏口突起と呼ばれる箇所へ腱の走行を変える手術の適応となることがあります。 
 
 
 

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります!

筋緊張を和らげるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等物理療法を個々の症状に合わせ早期回復を目指します。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、ボールエクササイズ等運動指導を行います!

 



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