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2020/4/18

肩インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは、腕を上げた時に上腕骨(腕の骨)骨頭の大結節が烏口肩峰アーチ(肩甲骨の突起と突起を結ぶアーチ)を通過する際、腱板や滑液包が肩峰と衝突し、疼痛を引き起こす病態です。なお、インピンジメント(impingement)とは衝突する、突き当たるという意味です。
 
(病態)
 
インピンジメント症候群には、肩峰と棘上筋間で肩峰下包が挟まれるエクスターナルインピンジメントと、棘上筋の関節包面が後上方関節唇と衝突するインターナルインピンジメントの2種類の症状があります。
これらは、アスリートですと、野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタックなどオーバーハンドスポーツをされるアスリートに多くみられます。
インピンジメント症候群は繰り返しかかるストレスにより炎症を起こしますが、肩のインナーマッスルとアウターマッスルのアンバランスにより肩甲上腕関節のバランスが崩れる事により衝突を誘発させてしまったり、骨形態の個人差として肩峰がもともと下方に突出している場合や加齢変化として肩峰下に骨棘がある場合にも起こります。
また、インピンジメント症候群は疼痛抑制だけでは改善しないことが多く、肩甲胸郭関節・体幹・股関節の機能障害を見つけアプローチしていかないと改善しないケースが多くみられます。
 
 
(症状)
 
・腕を肩の高さより上で使用したときの運動痛

・腕を上げていくときの引っかかり感

・筋力低下

・夜間痛
 
その他、急性期などでは熱感が見られます。
 
(治療)
 
検査としては、問診やテスト法、MRI検査、 超音波検査などが有効です。
早期回復には超音波や微弱電流といった物理療法を行い、炎症を抑え組織の回復をはかることが可能です。(急性期で熱感のある場合はアイシングを行う)
また、手技療法を行いを肩周りの筋肉をはじめ、症状の原因となる筋肉を緩め、患部にかかるストレスを減らすことも大切です。
その後、運動療法を行い、復帰や再発予防のためのインナーマッスル等上手く使えていないもしくは低下してしまっている筋肉の強化や動作の改善を行います。
 

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります!

筋緊張を和らげるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等物理療法を個々の症状に合わせ早期回復を目指します。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、ボールエクササイズ等運動指導を行います!

また、EMSを用いてインナーとアウターのバランスをよくする等の筋力強化を図ることも可能です!

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