膝 内側側副靭帯損傷


2020/4/29

膝 内側側副靭帯損傷

膝内側側副靱帯は、タックルなど外力が加わることよって損傷します。

疾患の概要

膝内側側副靱帯(MCL)は、膝靱帯損傷のうちで最も頻度が高く、単に膝の捻挫として取り扱われることが多い外傷です。初期に適切な固定をすれば(前十字靭帯断裂に比べ)修復しやすいのですが、陳旧化(急性期に処置をせず伸びた状態)した場合は、半月板損傷などの合併症を誘発するので、受傷時の適切な治療が重要です。

(原因・発症のメカニズム)

解剖

MCLは浅層、深層、後斜靱帯の3層構造となっていて、長さ10cm、幅3cmの範囲で膝関節内側部の大腿骨内上顆から脛骨内側部にかけて走行しています。

(原因)

ラグビーやアメリカンフットボール、サッカー、バスケットボールなどのコンタクトスポーツでは、膝外側から→内側への外力(タックル)により、関節に外反、または外旋力が強制されたときにMCLは過緊張して、最終的には断裂しやすくなります。スキーでの転倒時、ジャンプ着地時、ツイスト時などでも発生します。

(症状)

内側関節部に一致した圧痛、腫張、熱感、荷重にて外反動揺性(X脚のような)が認められます。受傷直後は関節血腫が、慢性化すると水腫が存在します。
一般に損傷は、以下の3型に分類して治療方針に活用します。
I度:動揺性(健側と比較して)はなく、靱帯部の圧痛が主である
II度:伸展位の外反動揺性(-)、30°屈曲位で外反動揺性(+)
III度:伸展位の外反動揺性(+)、30°屈曲位で外反動揺性(+)

 

(検査・診断)

レントゲンでは靭帯は写らないので、骨折の有無確認が目的であり、損傷の程度はストレスレントゲンやエコーによるチェックが有用です。MRI検査は最も有用で、MCL損傷のみならずACL、半月板、出血などの確認が可能です。

 

(合併損傷)

単独損傷が多いものの、前十字靭帯(ACL)、後十字靱帯(PCL)損傷や、内側(外側)半月板損傷を合併します。ACL+MCL+内側半月板の損傷合併例をUnhappy trias(不幸の三徴)ともいいます。

(治療・リハビリ)

I度はRICE療法を、II度は固定による保存療法が一般的です。消炎鎮痛薬の使用、超音波、低周波などの物理療法による疼痛対策を行います。III度損傷や前十字靱帯(ACL)や半月板損傷合併例は、靱帯の一次縫合手術を行いますが、単独損傷例ではギプス固定や、最近では装具固定による保存療法も用いられ、良好な成績を挙げています。

(受傷後のリハビリテーション)

初期はアイソメトリックにSLR訓練、膝周辺の屈伸筋同時収縮訓練を主に、腱側や体幹上肢のトレーニングを行います。受傷3週以降で疼痛は軽減してくるので装具装着下で、徐々に膝関節のROM、歩行訓練を開始します。

 

(予後)

単独損傷では、初期に適切な固定を行った場合は比較的安定しますが、ACL損傷を合併している場合は緩みやすくなります。MCLが緩むと、のちに半月板損傷を併発しやすくなります。

受傷時に損傷程度を把握した正確な診断と、適切な固定を行うことが重要です。

 

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります!

崩れてしまっているバランスを整えるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、といった物理療法を個々の症状に合わせ疼痛緩和、早期回復を促進させます。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、歩行や動作指導等、運動指導を行います!

また、EMSを用いて状態に合わせた筋力強化を図ることも可能です!




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