オスグッドシュラッター病


2020/5/4

オスグッドシュラッター病

オスグッド・シュラッター病とは、

スポーツを活発に行う発育期の11~13歳の男児にみることが多いスポーツ障害のひとつです。スポーツにより、成長期に大腿四頭筋により繰り返し牽引力が脛骨粗面の膝蓋腱付着部に加えられることにより、その一部が剥離・修復を繰り返し、炎症を起こします。

(原因)

運動負荷がかかることにより発症し、大腿四頭筋によって生み出される力はとても強く、運動に付随して膝に強い負荷がかかります。

スポーツでは、膝に継続して強い力がかかるため、膝に大きな負担が生じます。

成長期には骨はかなりのスピードで伸びますが、筋肉や腱は骨が伸びていくスピードにはついていけず、相対的に筋肉や腱が短く、骨と筋・腱の「不適合」状態となるため、同じ運動負荷でも筋肉や腱が骨へ付着している部分への負荷がより大きくなっています。

身長が伸びている時期はオスグッドなどスポーツ障害が発症しやすいです。

(症状)

膝の皿に相当する膝蓋骨の下に隆起が生じ、徐々に目立つようになります。また、骨が盛り上がることから、同部位に痛みも生じるようになります。痛みは、特にジャンプしたり走ったりする動作に付随して増強します。

こうした痛みによって、スポーツでのパフォーマンスが著しく低下してしまい、運動の中断を余儀なくされることもあります。

 

(検査・診断)

オスグッド・シュラッター病は、膝の痛みや骨の盛り上がり(隆起)、年齢、膝に負担がかかるスポーツを行っていることなどの情報から疑われます。

膝に生じている形態的な変化を評価するために、レントゲン撮影が行われることもあります。レントゲン写真により、骨折や腫瘍など、その他の病気が隠れていないかどうかを評価することも可能です。

(治療)

オスグッド・シュラッター病は、膝に運動負荷がかかることで病状が進行します。そのため、一時的に運動を制限することが、症状緩和や病気の進行抑制に有効です。

スポーツ活動を継続することで膝の症状が増悪することが懸念されるため、病状に応じてスポーツを中断します。

また、日常的に大腿四頭筋のストレッチをしっかりと行うことで上記の骨と筋・腱の不適合を改善し、運動中にサポーターやテーピングを行い症状軽減につなげます。
また、痛み止めの内服薬・湿布などを使用する、といったことにより症状緩和を図ることもあります。
 

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります!

崩れてしまっているバランスを整えるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等、物理療法を個々の症状に合わせて行い、疼痛緩和、筋緊張の緩和、組織の早期回復を促進させます。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、歩行や動作指導等、運動指導を行います!




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