鵞足炎


2020/5/5

鵞足炎

鵞足は縫工筋、薄筋、半腱様筋、の脛骨内側部への腱付着部の総称であり、ここに生じる炎症を鵞足炎といいます。

 

(原因)

陸上、サッカーなどスポーツを行う競技者に多く見受けられます。

ランニングの立脚期では膝が屈曲され、下肢に減速作用が加わるため、鵞足に強いストレスがかかります。

その時同時に脛骨は外旋するため、内旋作用を有する鵞足に衝撃が加わりやすくなります。

また、単にオーバーユースによる屈筋腱の炎症だけでなく、同部位に存在する滑液包炎やガングリオン、さらには脛骨の外骨腫(骨の出っ張り)が原因となる場合もあります。

 

(症状)

ランニングやジョギングなどで膝を強く曲げたり伸ばしたりを繰り返すことによって脚の骨と筋肉がこすれ合い痛みや炎症を起こします。そうなると押すだけで痛みが出たり、膝を曲げるだけでも痛みがでます。安静時痛はないことがほとんどです。

 

(診断・検査)

鵞足に圧痛と場合によっては軽度の腫脹がみられ、通常の自動屈曲ではほとんど痛みを呈しないが、抵抗を加え膝を屈曲させると痛みを呈することが多いです。

画像診断ではエコーなどが有用です。

 

(治療)

疼痛時は、投薬や局所安静、アイシングなどを行い、運動量の調整やランニングフォーム等動きの改良が大切です。

また、マッサージやストレッチにて縫工筋、薄筋、半腱様筋の緊張をとること、練習前のウォーミングアップと練習後のアイシングの徹底をすることも大切である。
 

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります!

崩れてしまっているバランスを整えるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等、物理療法を個々の症状に合わせて行い、疼痛緩和、筋緊張の緩和、組織の早期回復を促進させます。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、歩行や動作指導等、運動指導を行います!




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