寝違え

首を動かすだけで痛みが走り、一定方向にしか首を動かせず私生活にも影響するのはもちろん、再びその日の夜に寝床に入っても痛みで眠れず寝不足になってしまうことも少なくないでしょう。

寝違えは、首の周囲の筋、腱、筋膜などの急性炎症の一般的な総称で、朝起きたときに、首を動かすと強い痛みがある、場合によっては頭痛や背中まで痛む場合もあります。

（原因）

寝違えが起きる主な原因は、睡眠時の姿勢にあります。

通常は体勢が苦しければ、無意識に寝返りを打って、首に負担がかからない体勢にできるのですが、そもそも寝ている場所がせまかったり、枕が合わなかったりと不自然な状態が長く続いたり、過労や泥酔状態によって、寝返りをほとんど打てなかったりすると、長い時間、首まわりに負担がかかり続けて、靭帯や筋肉を傷めてしまいます。

疲労や日頃の不良姿勢も原因の一つです。

姿勢が崩れていたり、生活習慣の乱れ、体の使い方がうまくできていないような状態だと発症するリスクも高まってしまいます。

また、内臓の疲れに原因がある場合もあります。

内臓の疲れや痛みのため、睡眠姿勢が偏ったり、寝返りが少なくなったりして寝違えてしまうということが起こります。

寝違えの痛みは時間が経つと落ち着いてくるので、何も対処せずにそのままにしているという人もいると思います。

寝違えというのは時間の経過で状態や痛みが改善するもの（ほおっておけば徐々に治るもの）がほとんどですが、1～2週間経っても痛みが治まらない、頻繁に寝違える、という場合は適切な治療を受けることをお勧めします。

（治療）

急性期でひどい痛みがあり、痛い部分が腫れている、または熱感がある場合などであれば、アイシングを行い冷やしましょう。冷やすことで炎症が和らぎます。

腫れや痛みがひいたら、ホットパックや超音波などの温熱療法を加えていき頚～背中の痛みの原因となる筋肉の緊張をとります。また、首周りの筋肉をあたためて、血行をよくすることは、肩凝りや寝違えの予防になります。

加えてマッサージやストレッチを行い筋肉の緊張を緩和させ、症状改善のために体に動きを出せるようにします。

しかし、セルフケアでマッサージやストレッチを正しく行わないと、症状を増悪させたりする原因になりますので、専門家による治療と指導の下おこなうことが大切です。

また、疲労や日頃の不良姿勢も原因の一つになるので、姿勢、生活習慣、体の使い方の改善により症状を緩和させたり、再発防止に繋がります。

当院では、西洋医学や東洋医学など多角的に症状がどこからきているのか全身見立てで、症状改善を図ります！

崩れてしまっているバランスを整えるため、手技療法を加えて、全身的に体をよくします。

また、超音波、微弱電流、ハイボルテージ等、物理療法を個々の症状に合わせて行い、疼痛緩和、筋緊張の緩和、組織の早期回復を促進させます。

その後運動療法として再発防止、体の機能、使い方の向上のため、セルフストレッチ、チューブトレーニング、動作指導などの、運動指導を行います！