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2020/10/10

肘内側上顆炎の患者さん

今回は右肘内側上顆炎の疑いで来院されている患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
 
中学2年生の男子で、クラブチームで野球をしており、投球時に右肘の内側の痛みを訴え
来院されました。検査を行い、可動域、圧痛部位、ストレステスト等見立てたうえで内側上顆炎の疑いがありました。原因は、度重なる投球による運動ストレスと肩回り、背中、下半身の硬さにあると思われます。
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療は状態に合わせ、患部中心にそこのみの治療、また、原因でもある背中、下肢の治療も
含めた全身治療を行っていきます。
 
筋緊張を緩和させるため、マッサージやストレッチなど手技療法を中心におこなっていき、
患部の状態を改善していきます。
パルス電流(針刺激に似た電気を流すことにより筋緊張の緩和を図る)などの電気治療や、
超音波治療器による温熱効果により組織の回復、筋緊張の緩和など、物理療法もおこない
手技療法による治療効果に相乗効果を与え症状の改善を図ります。
 
治療は週3回行い、2週間の投球制限をしました。
2回目の治療で患部の痛みも軽減し、可動域も以前より回復するなど治療の良い反応が見受けられました。
 
治療開始から2週間ほどで痛みは消失し可動域にも問題ない状態まで向上し、6.7割での
投球を再開しました。治療は継続し、背中や下肢の痛みの原因となっている部分の治療も
行います。
 
治療開始1ヶ月ほどで10割での投球、1日の練習を通してトラブルのない状態まで回復しました。
 
現在も再発予防、コンディショニングのため治療を継続されています。
 
 
 
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