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2020/10/13

踊りをされている膝の痛みの患者さん

今回は膝の痛みで来院されている患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
 
20代女性で大学で踊りをやられており膝の曲げ伸ばしでの痛みを訴え来院されました。
膝関節が過伸展気味であり、膝を伸ばした時に伸ばし過ぎてしまったり、大腿の前後の筋の
アンバランスなどにより、膝を曲げたり伸ばした際に関節間の距離が近くなり過ぎてしまったり
することにより痛みが出現してしまっているような状態でした。
 
また腰や股関節周りの筋の緊張も強くみられ、腰椎や股関節の動きが悪くなっているのも
原因の一つと思われます。
 
半月板や靭帯の損傷がないかを徒手検査などで確認したところ異常はありませんでした。
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療は膝関節周りはもちろんですが、腰、股関節周りの筋緊張を緩和させるため、
マッサージやストレッチなど手技療法をメインにおこなっていき、患部の状態を改善
していきます。
低周波やパルス電流などの電気治療により筋緊張の緩和や、患部に微弱電流をおこない
痛みのコントロールや組織の回復を図ります。それらの物理療法をおこない手技療法による
治療効果に相乗効果を与え症状の改善を図ります。
 
腰椎や股関節周囲の状態を良くし下肢の機能を向上させ、患部に加わるストレスを
軽減させるため患部外の治療も同様に行っていきます。
 
稽古は休むとまずいとのことで、稽古と治療を並行していくかたちになりました。
 
週1.2回の治療で治療開始1ヶ月程で症状は半分ほど軽減しました。
踊りの時膝を伸ばした時の膝のポジションや大腿のエクササイズを伝え、取り組んでもらいました。
 
その後2週間ほどは疲労度や練習量により痛みが増したり、落ち着いたりを繰り返しながら
治療開始から2ヶ月半ほどが経過し、筋の張りはあるものの、痛みも出なくなり患部周囲の状態も向上し、下肢の安定感も現れ、パフォーマンスに問題がない状態まで回復しました。
 
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