今回は手関節の捻挫で来院されていた患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
学校の階段で転倒してしまい、手をついたときに捻ってしまったとのことで来院されました。
筋緊張を緩和させるため、マッサージやストレッチなど手技療法を中心におこなっていき、
患部の状態を改善していきます。
治療は主に手の介在筋、前腕の屈筋、伸筋、上腕の筋肉と、患部へのストレス軽減
および、機能の向上をさせるため患部周囲にも治療を行っていきます。
物理療法ではパルス電流を患部や前腕に行い、筋緊張の緩和や、神経を整え症状改善を図ったり、微弱電流を患部におこない、損傷してると思われる組織の回復と疼痛のコントロールを
行います。状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に相乗効果を与え
症状の改善を図ります。
また、患部の動きやすさや患部へかかるストレスを軽減させるために
テーピングによるサポートも行いました。
週3回来院をして頂き治療を行いました。
治療開始1週間は、治療後の症状軽減は見られるものの翌朝には症状が出現している
状態でした。
2週間が経過し、症状が軽減し、再び強く出る事が少なくなりました。
3週間が経過し、症状は軽減するものの手関節を使用する動作での痛みは、
残存した状態でした。
4週間が経過して、わずかに痛みはあるものの動作時の痛みも大幅に軽減されて
きました。
5週間経ち、症状は改善され、痛みは消失し、トラブルなく生活をおくれる状態まで
回復しました。
寒くなるこの季節、身体の組織は硬くなりやすくなっており、痛めやすい状態に
なっています。
ケガには十分配慮し、身体のトラブルが起こらないようにしていきましょう!