今回は胸鎖関節を痛めてしまい来院された患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
30代男性、野球をしており素振りをしていて振り切った際にフォローが片腕になり、
その際に遠心力がかかり過ぎ、胸鎖関節(胸の骨である胸骨と鎖骨からなる関節)を
痛めたとのことで来院されました。
検査を行い、胸鎖関節の脱臼ではなく捻挫と判断し治療を行いました。
治療は状態に合わせ、患部中心に肩甲骨、鎖骨、上腕骨の協調性が取れるように
するためのみの治療、また、原因でもある背中、下肢の治療も含めた全身治療を
行っていきます。
筋緊張を緩和させるため、マッサージやストレッチなど手技療法を中心におこなっていき、
患部の状態を改善していきます。
物理療法ではパルス電流を前胸部など患部周囲に行い、筋緊張の緩和や、神経を整え
症状改善を図ったり、微弱電流を患部におこない、損傷してると思われる組織の回復と
疼痛のコントロールを行います。
状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に相乗効果を与え
症状の改善を図ります。
週2回の治療を行っていき、
1週間が経過し、痛みはほとんど抜けていましたが、動作時の痛みが残存した状態でした。
2週間が経過し、ストレッチや、運動時の痛みはあるものの症状はかなり改善されて
きました。
3週間ほどが経過し、運動時の痛みもなく、可動域も回復し、症状の完治となりました。
ウォーミングアップ不足での急な運動や、慣れない動きを急激にとると身体の組織を
痛めるリスクが高まります。
しっかりウォーミングアップを行い、筋温を高め、万全な状態で頑張りましょう!