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2020/11/17

変形性膝関節症の患者さん

今回は変形性膝関節症による膝の痛みで来院されていた患者さんの症例を
ご紹介させて頂きます。
 
80代女性、整形外科にて変形性膝関節症と診断され、痛みもあり整形外科で
治療及びリハビリを行っていましたが改善されず、来院されました。
O脚変形はやや進行しており、関節の可動域制限と膝の曲げ伸ばしで痛みがある
といった状態でした。
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療は手技療法を患部周囲の筋肉中心に行い、患部へのストレス軽減や患部周囲の関節(股関節周囲の筋肉など)や筋の機能を向上させ機能的問題が生じさせないために行います。
物理療法ではパルス電流を行い、筋緊張の緩和や、神経を整え症状改善を図ったり、微弱電流を患部におこない、損傷してると思われる組織の回復と疼痛のコントロールを
行います。状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に相乗効果を与え
症状の改善を図ります。
治療は1ヶ月間は毎日継続的に行い、その後週3回のペースで行っていきました。
 
治療開始から1ヶ月経過し、歩行時の痛みは消失しましたが、膝関節の屈曲制限
は残存した状態です。
 
3ヶ月が経過し、徐々に可動域の制限が解除されてきました。
そこから3ヶ月間は痛みが強くなったり、可動域の制限が戻ってしまったり改善したりを
繰り返しました。
7ヶ月が経過し状態も改善傾向にあり安定してきたところで、エクササイズを伝え、
下肢の筋力強化を図りました。
 
その後治療開始から14ヶ月が経過し、変形はあるものの可動域も私生活に支障
をきたさない程度まで回復、痛みも出現しなくなりました。
 
器質的な損傷や変形などは外科的治療を施さなければ改善しませんが機能的改善を
図ることによりそれらを補うことは可能です。
 
適切かつしっかりとした治療を受けてみてはいかがでしょうか。
 
 
 
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