今回は膝蓋腱炎による膝の痛みで来院されていた患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
男子高校生、部活で走ることが多く膝の痛みを訴えて来院されました。
練習量や見立てから膝蓋腱炎が疑われました。
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
治療は大腿四頭筋の筋緊張を緩和させることをメインに手技療法を患部周囲の
筋肉中心に行い、患部へのストレス軽減や患部周囲の関節(股関節周囲の筋肉など)や
筋の機能を向上させ機能的問題が生じさせないために行います。
物理療法ではパルス電流を行い、筋緊張の緩和や、神経を整え症状改善を図ったり、
微弱電流を患部におこない、損傷してると思われる組織の回復と疼痛のコントロールを
行います。状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に相乗効果を与え
症状の改善を図ります。
状態に応じて超音波治療器による治療も行います。
練習と治療を並行して行い、週2回施術を行いました。
治療開始1週間で痛みは半分ほど減少し、症状は残るものの改善傾向にありました。
2週間が経過し、痛みは7割ほど軽減し、十分ではありませんが大腿四頭筋など
筋肉の柔軟性も徐々に向上してきました。
3週間で痛みは出たりでなかったりとかなり落ち着いてきました。
4週間で痛みもなくなり、筋肉の柔軟性、関節の可動域も向上し、
プレーに支障がない状態まで回復しました。
当院ではセルフケアの方法もお伝えさせて頂き、患者さんがしっかりとした
セルフコンディショニングを行えるよう、取り組んでおります。