2020/12/5
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股関節に痛みを訴える患者さん |
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今回は股関節の痛みで来院されていた患者さんの症例をご紹介させて頂きます。 50代女性で、歩行や立ったり座ったりする際に股関節の内側に痛みが出現。 日常生活がおくりにくいとのことで来院されました。 検査、見立てより一種の鼠径部痛症候群が疑われました。 当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を 行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。 治療は手技療法を患部周囲の筋肉中心に行い、患部へのストレス軽減や患部周囲の関節(股関節周囲の筋肉など)や筋の機能を向上させ機能的問題が生じさせないために行います。 物理療法ではパルス電流を行い、筋緊張の緩和や、神経を整え症状改善を図ったり、 また、ハイボルテージによって腸腰筋や殿筋など股関節周囲の筋に高電圧の刺激を 入れることにより、筋の過緊張を取り除くとともに、神経にブロックをかけ痛みの 閾値を上げます。 状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に相乗効果を与え 症状の改善を図ります。 治療は週2~3回来院をして頂きました。 治療開始1週間は、治療後の症状軽減は見られるものの翌朝には症状が出現している 状態でした。 2週間が経過し、症状が軽減し、再び強く出る事が少なくなりました。 3週間が経過し、安静時の痛みも消失し、状態は向上してきました。 1ヶ月が経ち、症状は改善傾向であるものの残存しており、 可動域も回復傾向でありますが適正とは言い難い状態でした。 2ヶ月が経過し、痛みの出ることなく、可動域向上し私生活など問題なく行える 状態まで回復しました。 |
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