60代女性腰痛の患者さん


2021/4/6

60代女性腰痛の患者さん

当院に通院されてる60代女性の症例を今回ご紹介させて頂きます。
 
お仕事で荷物を運んだりすることが多く、立ったり座ったり等行う中で、急性腰痛により
来院されました。
前屈、後屈、回旋がほとんどできないような状況で、症状としてはきつい状態でした。
 
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療初期はストレッチは簡易的に行い、マッサージを中心に手技治療を行い、腰背部、
殿筋を中心に肩周りなど、全体的に筋の緊張を緩めていき、身体の動かしやすさを
改善していきます。
物理療法ではパルス電流を腰部や臀部に行い、筋緊張の緩和や、神経を整え症状改善を
図ったり、微弱電流を患部におこない、損傷してると思われる組織の回復と疼痛の
コントロールを行います。状態に応じて物理療法もおこない手技療法による治療効果に
相乗効果を与え症状の改善を図ります。
 
 
この患者さんの場合、身体全体の筋緊張が強く、患部も痛みに敏感になっていたため、
まずは、患部外から筋の緊張を取り除くため手技療法を加えていきます。
(手や腕、臀部を中心に下肢の筋にアプローチします。)
 
 
また、患部の動きやすさや患部へかかるストレスを軽減させるために
テーピングによるサポートも行いました。
 
股関節周囲の筋や大腿の筋、足底など下肢の機能を向上させ、患部に加わる
ストレスを軽減させるため患部外の治療も同様に行っていきます。
 
治療のため週3回来院をして頂き、6ヶ月が経過し、症状が落ち着き始めた
辺りから週2回の治療を行いました。 
 
治療開始4ヶ月間は、症状の改善が見られたり、症状が増悪したりなど
不安定な状態が続きました。気候の変化により身体に影響を受けやすい体質もあり
治療が難航しました。

5ヶ月が経過し、症状も改善健康となり、再び強く出る事が少なくなりました。
 
6ヶ月が経過し、安静時の痛みも消失し、状態は向上してきました。
 
7ヶ月以降は少し症状が残るものの今まで行えなかった運動やウォーキングも
軽快に行えるようになりました。
 
現在は、再発防止のため、継続的に治療を行っています。
 
このような筋膜性のトラブルは私生活の悪姿勢などでも出現することが
あるので注意しましょう!



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