ルーズショルダーの患者さん


2021/4/7

ルーズショルダーの患者さん

今回はルーズショルダー(動揺性肩)による肩の痛みを伴う痛みと手のシビレを訴えて
来院されていた患者さんの症例をご紹介させて頂きます。 
 
40代男性で、スケートボードをしており、転倒した際に左肩を亜脱臼した既往があり
肩を回したりした時のひっかかりをを感じており、放置していた結果、
肩の痛みと手の痺れが増悪し、当院に来院されました。
やや関節の弛緩性も見受けられました。
 
 
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
 
治療は状態に合わせ、患部中心に肩甲骨、鎖骨、上腕骨の協調性が取れるように
するためのみの治療、また、原因でもある背中、下肢の治療も含めた全身治療を
行っていきます。
 
筋緊張を緩和させるため、マッサージやストレッチなど手技療法を中心におこなっていき、
患部の状態を改善していきます。
この患者さんの場合、関節を安定させるために、部分的な筋力強化が必要であったため、
治療の中に徒手抵抗エクササイズも取り入れ筋力強化も行いました。
 
 
物理療法では、パルス電流(針刺激に似た電気を流すことにより筋緊張の緩和を図る)や
ハイボルテージによる電気治療により筋緊張緩和や、神経の高ぶりを整えるなどの
手技療法による治療効果に相乗効果を与え症状の改善を図ります。
 
 
治療開始から1ヶ月ほどでひっかかりはあるものの痛みはほとんど消失しました。
痺れは弱くなったり増悪したり不安定な状態でした。
 
2ヶ月経過し、ひっかかりも少なくなり、しびれの程度も軽減し、
3ヶ月が経過、痺れもほとんど消失し、ひっかかりもほとんどなくなり関節の安定も
見られるようになりました。
4ヶ月経過するあたりから徐々にエクササイズやセルフストレッチをお伝えさせて頂き、
関節の安定を向上させ、悪い硬さを出さないようにしていきました。
 
治療開始から5ヶ月でほぼ完治に近い状態まで回復して頂けました。



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