今回は鵞足炎の疑いで来院されていた患者さんの症例をご紹介させて頂きます。
20代男性で訓練やハードなトレーニングを日常的にしており膝の曲げ伸ばしでの
痛みを訴え来院されました。
痛みを訴え来院されました。
腰や股関節周りの筋の緊張も強くみられ、腰椎や股関節の動きが悪くなっているのも
原因の一つと思われます。
半月板や靭帯の損傷がないかを徒手検査などで確認したところ異常はありませんでした。
当院の治療として、まず、痛みの原因を見立てることに重点をおき、そのうえで全身治療を
行い身体全体のバランスを整え症状の改善を図ります。
治療は膝関節周りはもちろんですが、腰、股関節周りの筋緊張を緩和させるため、
マッサージやストレッチなど手技療法をメインにおこなっていき、患部の状態を改善
していきます。
低周波やパルス電流などの電気治療により筋緊張の緩和や、患部に微弱電流をおこない
痛みのコントロールや組織の回復を図ります。それらの物理療法をおこない手技療法による
治療効果に相乗効果を与え症状の改善を図ります。
腰椎や股関節周囲の状態を良くし下肢の機能を向上させ、患部に加わるストレスを
軽減させるため患部外の治療も同様に行っていきます。
訓練は継続する形で、治療と並行して取り組んでいきました。
週1.2回の治療で、自宅でもできる大腿周囲のセルフケアを伝え、
治療とプラスアルファで筋緊張を改善するため取り組んでもらいました。
治療とプラスアルファで筋緊張を改善するため取り組んでもらいました。
その後2週間ほどは疲労度や訓練の強度により痛みが増したり、落ち着いたりを繰り返しながら
治療開始から4週間ほどが経過し、筋の張りはあるものの、痛みも出なくなり患部周囲の状態も向上し、下肢の安定感も現れ、パフォーマンス(訓練等)に問題がない状態まで回復しました。